不謹慎系YouTuberの代表格ともいえる遠藤チャンネルの永久BANがほぼ確定的となった。全国的なニュースにもなった不謹慎系YouTuberの流行に対し、YouTube運営がついに重い腰をあげた可能性もある。
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遠藤チャンネルのYouTube永久追放がほぼ確定に
2020年9月7日、遠藤チャンネルが数日前に作成したばかりの新アカウントが停止となった。チャンネルページを確認してみると「YouTube の利用規約に違反していたため、このアカウントを停止しました。」と記載されており、すべての動画が強制的に削除された状態となっている。
遠藤チャンネル 永BANがほぼ確定
— BAN世界より (@bansekai) September 7, 2020
つい先日、二つのアカウントが停止された遠藤チャンネル。不謹慎ネタを避けていたアカウントもBANされていたため、一部で誤BAN説も囁かれていた中、その後に作り直したアカウントも特に理由なく垢BANに。へずまりゅうと同じ実質的な永BANがほぼ確定へ。 pic.twitter.com/Ivoj47IJ8x
遠藤チャンネルは今年8月31日、それまで運営していたメインチャンネルと旧メインチャンネルの二つのアカウントが停止されていた。
一部では収益重視で不謹慎ネタを避けがちだったメインチャンネルも合わせて垢BANとなっていたため、「誤BANなのではないか?」という意見もあった。遠藤自身も永久追放なのか、誤BANなのかを確認する意味も含めて新アカウントを作成していたが、その作成したばかりのアカウントが特に理由もなく(投稿された動画自体に規約違反となり得るようなものがなかったという意味)、停止となったことで実質的な永久BANがほぼ確定的となった。
遠藤チャンネルとは
遠藤チャンネルとは、不謹慎系YouTuberの代表格ともいえる存在である。不謹慎系YouTuberは、事件や事故を茶化すような動画を投稿する「不謹慎ネタ」をメインコンテンツとするYouTuberのことで、たびたび全国的なニュースにもなってきた。
こうした不謹慎系YouTuber的な動画を一つのジャンルとして確立したともいえるのが、今回実質的な永久追放がほぼ確定した遠藤チャンネルだった。
遠藤チャンネルは「〇〇は悪くないっすねぇ。なんでかっていうとー」を決め台詞に、不可解な推理を展開して事件の加害者側を擁護する「逆張り芸」を動画のパターンとしていた。事件や事故には複雑な事情が絡んでいる場合もあり、必ずしも加害者側を批判すればいいというわけでもないのかもしれないが、遠藤チャンネルの場合、そうした何らかの深い事情を考慮して動画を制作しているわけではなく、単純に意味不明な理屈で逆張りをするための「動画のネタ」として加害者を擁護することが多かった。
遠藤チャンネルは様々な事件や事故をテーマに逆張り動画を投稿し、コアなYouTube視聴者のあいだで「なんかヤバいYouTuberがいる」と話題になりつつある中、その認知度を一気に高めたのが「京アニ放火事件」を扱った動画だった。
京アニ放火事件の動画がきっかけで垢BANになるも認知度急上昇で人気YouTuberに
おびただしい犠牲者を出した京アニ放火事件。この事件も「いつも通りに」ネタにした遠藤チャンネルは本格的な批判を浴びることとなった。SNSやニュースなどで話題となり、問題の動画はやがて悪意のある表現として削除されることになり、他の動画も削除されたほか広告が剥がされるなどしたあと、垢BANとなった。
参考文献:YouTuber「京アニ放火男は『正当防衛』」 「不謹慎にも程がある」と批判殺到(J-CASTニュース2019年7月19日)
京アニ放火事件をきっかけに最終的に垢BANとなった遠藤チャンネルだが、その後に作り直したチャンネルでは収益化も復活。テイストをかなり弱めつつも、不謹慎系の動画は続行し、一時は登録者20万人を突破していた。
ついに永久追放の可能性へ
その後、登録者20万人を達成したチャンネルで広告が剥がされるようになったため、別のチャンネルを作成。そのチャンネルでは収益を重視し、不謹慎ネタをほぼ控えめにしていたが、当該チャンネルが今年8月31日に旧メインと共に垢BAN。9月になって作り直したアカウントが特に理由もなく垢BANされたことで、今回ほぼ永BANが確定的となった。
これまで同じような事例では、迷惑YouTuberへずまりゅうのケースがある。へずまりゅうは有名YouTuberにコラボを強要する芸風で知られ、たびたび炎上。複数回の垢BANを経て、アカウントを作り直してもすぐに垢BANされる「永BAN」状態となっていた。へずまりゅうの垢BANはYouTubeのAIが自動で行っているものではなく、手動でアカウントを停止しているのではないか、といわれている。
遠藤チャンネルの状況も、へずまりゅうの新規アカウント作成時と共通しているため、実質的な永BANつまりYouTubeからの永久追放の可能性がある。
既に触れた通り、遠藤チャンネルのメインチャンネルや今日停止されたチャンネルなどは投稿された動画自体にBAN理由が存在しないもので、過去の行為を問題視した上での判断と思われる。YouTube運営が遠藤チャンネルのアカウントだと判断すれば、またすぐにアカウントが停止されるかもしれない。
追記:やっぱり誤BAN説?
今回のBANなんですけど、僕が偽垢に対して著作権侵害の提出のやり方を間違えて何度も送ったからの可能性があるんですかね?
— 遠藤チャンネル (@endou00123) September 7, 2020
あれに書く氏名って、Googleアカウントの名前ですか?それとも本名ですか?
知ってる方いたら教えて頂けませんか? pic.twitter.com/vG1ZvdVoqA
永BANが濃厚という趣旨で本稿を執筆しましたが、本人のツイートによれば、著作権侵害申立て不備による誤BAN説もあるそうです。後日、情報を精査した上で記事を更新します(2020年9月8日6時24分)。
追記:やっぱり永久追放だった(2020年9月13日更新)
遠藤チャンネル やっぱり永久追放だった
— BAN世界より (@bansekai) September 13, 2020
新たに浮上した誤BAN説のあとに作成した新チャンネルも即BANとなり、遠藤本人が「YouTubeから永久追放をされてしまいまして」と明言。実質的な永BANを受け、TikTok系の動画プラットフォームBuzzVideoに活動拠点を移転した模様。 https://t.co/VklekUCZ63
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