YouTubeライブがスマホ配信の資格を登録者1000人に引き上げ

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YouTubeライブの資格要件が唐突に強化された。モバイルデバイスでライブ配信するためには、チャンネル登録者が1,000人以上でなければならなくなったという。現時点で、YouTube側から資格要件引き上げ理由に関する詳細な説明はされていないが、ニュージーランドのテロ事件が影響した可能性もある。

 

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 YouTubeライブ(モバイル)の資格要件がチャンネル登録者1,000人に引き上げへ

 

2019年4月5日、スマホなどでYouTubeライブをしていたユーザーのもとに、YouTubeアプリ上に以下のような通知が届いたという。

 

▼資格要件を変更するお知らせが届いた

 

実際にライブ配信を実施しようとしても、利用資格要件を満たさないとしてはじかれてしまうようだ。

 

 

YouTubeヘルプを確認してみると、「ライブ配信に関する制限」という項目にこっそりと更新の表示があり、それによれば「モバイルデバイスでYouTubeライブを使用するための資格要件を引き上げました。モバイルでライブ配信するには、チャンネル登録者数が1,000人以上である必要があります。」と記載されている。 

 

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(YouTubeヘルプより抜粋)

 

YouTubeライブの資格要件は今までに何度か変更されてきたが、基本的には資格要件を「緩和」する流れだった。 

今回、なぜモバイルデバイスによるYouTubeライブの資格要件を引き上げたのか、現時点でYouTube公式による詳細な説明を見つけることはできなかった。あくまで「資格要件を引き上げました」と情報を更新したのみだ。

YouTubeの技術的な問題、もしくは単なるコストの問題として資格要件を引き上げたのであれば、いずれ元に戻される可能性もなくはない。

しかし仮に外部から何らかの圧力を受け、資格要件を引き上げざるを得なかったとしたらどうだろうか。

たとえば2019年3月、ニュージーランドのテロ事件があった。この事件は武装したテロリストがモスクを襲撃し、50人の犠牲者を出した事件である。

この犯人はGoProで襲撃シーンを撮影しながら、しかもその映像をFacebookでライブ配信をしていた。このときの映像は10分以上にわたって中継され、録画が全世界に拡散し、事件直後から各プラットフォームは多くの批判に晒されることになった。

 

▼参考資料:YouTubeでは動画の拡散を止めるために検索フィルタを一時的に止めた

support.google.com

 

アメリカでは政府が、動画サイトによるヘイトスピーチの拡散・助長を問題視してGoogleやFacebookを呼び出す事態にもなっているほか、Facebookはライブ配信ができるユーザーを制限する可能性も示唆している。

 

jp.reuters.com

 

こうした批判が高まれば高まるほど、プラットフォーム側は何らかの対応を取らなければならず、今回の資格要件引き上げも全く無関係とはいえないかもしれない。いつだって割を食うのは無関係なユーザーである。

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