つい最近まで再生数も登録者もいまいちパッとしないことで有名だった『ガチャピンちゃんねる』が物凄い勢いで急成長している。連日して1万人以上の登録者増を記録し、あっという間に登録者を10万人以上を増やしたその理由は、たった1本のストリートピアノ動画にある。
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UUUMとの協業で始まったガチャピンちゃんねる
2018年7月、UUUMとの協業でガチャピンのYouTubeチャンネル『ガチャピンちゃんねる【公式】』が開設された。
▼ガチャピンのYouTubeチャンネル
全盛期は過ぎているとはいえ、人気キャラクターのガチャピンがYouTubeでの活動を本格的に開始するということで、いくつかのネットニュースも取り上げるなど開設当初はそれなりに話題になった。
しかし、いざ動画投稿を始めてみると、なかなか登録者と再生数が伸びなかった。一般の新人YouTuberであれば十分すぎる数字だったかもしれないが、ガチャピンは人気キャラクターであるため、そのギャップに悲しい気持ちになった大人もいたはずだろう。
ムックのストリートピアノ動画が大ヒット
そんないまいちパッとしなかった『ガチャピンちゃんねる』だったが、2019年2月17日に投稿したストリートピアノ動画が大当たり。わずか2週間たらずで1,000万再生を突破し、まさにバズった動画となる。
▼ムックのストリートピアノ動画
動画の内容は、ムックがわざと下手にピアノを弾いたあとで、今度はかっこよく"米津玄師"の『Lemon』を弾いてみせるというドッキリ動画。(ガチャピンちゃんねるにはムックも頻繁に登場している。)
動画投稿当初から話題になり、YouTubeの急上昇上位にランクイン。動画の再生数も見る見るうちに数百万再生を超え、登録者も連日して1万人近く増やすこととなった。
この1本の動画によって、それまで登録者3万人台だった『ガチャピンちゃんねる』は約1か月で17万人まで急成長した。
なぜ米津玄師のLemonだったのか
ところで視聴者の中には「なぜ選曲が米津玄師のLemonだったんだろう」と疑問に思った人もいるだろう。
YouTubeには「これをやったら伸びるんじゃね?」という一定のセオリーがあり、大体のYouTuberは多かれ少なかれ、そうしたセオリーを日々実践している。
『ガチャピンちゃんねる』に投稿された今回の動画は、そうしたセオリーをこれでもというほどごり押しした産物であり、実を言えば「米津玄師のLemon」という選曲もその一環なのである。
「米津玄師のLemon」は日本のYouTube内で最も話題になったミュージックビデオであり、2019年2月には再生回数も3億回を超えている超大ヒット曲。
▼米津玄師 MV「Lemon」
YouTuberのあいだでは、大ヒット動画と関連した動画を作ることが流行している。その理由は単純に注目を集めやすく、YouTubeの関連動画などに表示されやすくなるというYouTuber特有の事情があるからだ(=関連狙い)。
YouTubeの人気コンテンツである「ドッキリ」「ストリートピアノ」に加えて、大ヒット曲「米津玄師のLemon」を絡めれば再生数は伸びやすい…そういう思惑があっての選曲だったと思われるが、その狙いは見事に的中したということになる。
結果的に再生数は2週間足らずで1,000万回を超え、同時に登録者も10数万人ほど増やすなどチャンネルの急成長に繋がった。
露骨すぎるといえば露骨すぎるが、YouTuberである以上、ときには「狙い」に行かなければならないときもある。自分のチャンネルに多くの注目を集めるには色々な工夫が必要なのだ。
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