2019年1月26日に放送されたNHKのYouTuber番組『YouTuber × NHK 1億いいね!大作戦』。そこに今も炎上中の元祖YouTuber「MEGWIN」が出演していたのだが、NHKはMEGWINの炎上をお笑いのネタにした挙句、なんとその炎上理由を"過激動画"にあるかのような演出までしていた。
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YouTuber × NHK 1億いいね!大作戦とは?
2019年1月26日、NHKのBSプレミアムで放送されたNHKのYouTuber番組「YouTuber × NHK 1億いいね!大作戦」。
NHKの番組説明によれば「子どものあこがれYouTuberと、その人気にあやかりたいNHKが大実験!」というYouTuberを取り上げた番組だ。
「動画で日本は良くなるのか?」をテーマにYouTuberたちが動画を投稿。
頑張るYouTuberを応援したいという視聴者には、NHKが用意した「いいねボタン」をリモコンやスマホを使って連打してもらい、みんなで"1億いいね"を目指そうという生放送番組だった。
ちなみにネタバレすると結果は目標の"1億いいね"には遠く及ばず、"4,400万いいね"ほどで目標到達ならず。
▼司会の田村淳による告知ツイート
全国のYouTuberのみなさんへ
— 田村淳 (@atsushilonboo) 2019年1月8日
NHKが皆さんと絡みたがってます!
僕も仲の良いYouTuberはジョーブログだけですが…沢山のYouTuberとNHKが繋がって欲しい!
YouTuber X NHK 1億いいね!大作戦
詳しくはこちらを見てください↓https://t.co/x30CJAqftD
ハッシュタグお忘れなく↓#YouTuberとNHK pic.twitter.com/Ee658L6g9j
出演したYouTuberは、ヒカキンの物真似で有名になった"デカキン"、ヒューマンビートボクサーの"Daichi"、TBSのクイズ番組「東大王」で有名な伊沢拓司が率いる"QuizKnock"など。
そうした有名YouTuberの中に、いまだ炎上中のMEGWINもいた。
MEGWIN炎上の理由を"過激動画"とミスリードするNHK
番組中盤から登場したMEGWIN。番組では司会の田村淳が話を振る形で「MEGWINが炎上している」ことが触れられた。
登場当初こそ、「(MEGWINは)正直、生放送に出ていいのかなって」と他のYouTuberが発言するなど(おそらく台本通りの台詞だと思われるが)、MEGWINの炎上を問題視する流れで始まった。
しかし、やがて冗談交じりにMEGWINの炎上をいじり始めると、MEGWINについて過去の(火を使った)過激な動画を映しながら「熱烈なファンがいる一方で、過激な動画は賛否を集め、様々な炎上騒ぎを引き起こしてきた。」と紹介。
MEGWINの本当の炎上理由には全く触れず、日本の公共放送たるNHKがMEGWINに忖度して、さも過激動画で炎上したような誤解を生む演出をしてしまったのだ。
MEGWINはたしかに体を張った過激な動画も投稿していたが、MEGWINが最近大炎上した理由はそれではない。
そもそもMEGWINたち自身が体を張ってるだけでは、せいぜいYouTube運営からのBANリスクが高まるというだけで、15万人がチャンネル登録を解除するような事態には絶対にならないし、ここまで炎上が長引くこともあり得ない。
MEGWIN大炎上の理由はパワハラ疑惑
それではNHKがお笑いのネタにした挙句、はぐらかしてしまったMEGWIN炎上の本当の原因はなんだったのだろうか。
騒動のきっかけは2018年12月に投稿された一本の動画にある。
▼元社員が告発的動画を投稿
MEGWINの会社の元社員が、MEGWINからパワハラまがいのことをされて退職せざるを得なかった、という趣旨の告発的な動画をYouTubeに投稿したことがMEGWIN炎上の始まり。
実際にMEGWINがパワハラをしたのか、客観的なことは示されていないが、騒ぎになったあとのMEGWINは誤った法律論で元社員と視聴者を威圧。
その動画の反応がすこぶる悪かったためか、今度は場当たり的に元社員に感謝する動画を投稿するなど、その二転三転する姿勢も裏目に出て火に油を注ぐ大炎上となった。
▼MEGWINが当時投稿した動画(一本目)
ちなみにMEGWINが話していた法律論はのちに間違っていることが判明し、本人が訂正のコメントを出している。
つまりMEGWINが大炎上した理由は過激動画ではなく、自身にかけられているパワハラ疑惑とその後の度重なる悪手が原因なのだ。
元社員側の主張が全て正しい保証はないのだが、MEGWIN側の対応があまりに稚拙だったために多くの視聴者はMEGWINは「黒」と認識しているというのが現状。
本稿を執筆している2019年1月31日時点で、MEGWIN TVのチャンネル登録者数はピークから約15万人も減少しており、今もその減少は止まっていない。
「NHKはMEGWINのパワハラ疑惑を追及すべき!」とまでは言わないが、MEGWINと一緒になってお笑いのネタにしたり、その疑惑をはぐらかすような真似はすべきでなかった。
司会の田村淳は「大炎上になっちゃうと今度NHKに出られなくなりますからね」と皮肉なのか、よくわからないコメントを出していたが、15万人の人間が抗議の意思を示していることが大炎上でなければ、一体何が大炎上になるのだろう。
なお、MEGWINがNHKの企画で投稿した動画は高評価3,600に対し、低評価20,000となっている。
▼MEGWINがNHKの企画で投稿した動画
▼番組後のMEGWINのツイート
NHKの生放送終わって、今回炎上中のオレを盛大にいじってくれて本当にありがとう。オレは自分にやましいことはないと信じているのでどこでも堂々行けるしネタにできるんだぜMAJIDE pic.twitter.com/ngnSuLCgv5
— MEGWIN (@MEGWINTV) 2019年1月26日
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