2018年12月13日から14日にかけて、YouTubeがスパム対策を実施していた。購入したと疑われるようなアカウントなどが削除されたのだが、それを機に登録者の購入をカミングアウトするという、とんでもないYouTuberがいた。
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登録者の購入をカミングアウトするYouTuber
▼問題の動画
2018年12月16日に投稿されたこの動画。
前述した通り、2018年12月13日から14日にかけて実施されたスパムアカウントの削除を受けて投稿されたものだ。
YouTubeが実施したスパムアカウントの削除により、チャンネル登録者が543人減少(元々の登録者は2,300人弱ほど)したことを受けて、登録者の購入をカミングアウトするという内容だ。
このYouTuber曰く、とある有名YouTuberの2ちゃんスレを見ているときに登録者の操作という禁忌を知り、収益化要件を満たしたいがために安易に手を出したという。
正確な時期は不明だが、2018年の1、2月以降に購入したようだ。
念のため登録者の増減などを確認できる便利ツール「Social Blade」などを使って、このYouTuberのチャンネルを調べてみたところ、動画の説明通りに登録者の減少が確認できた。
どうやら本当に買っていたようだ。
登録者購入は以前から規約違反
ところで疑問なのは「なぜ、わざわざカミングアウトしたのか」という点だ。
YouTubeが実施したスパムアカウントの削除は、あくまでスパムアカウントと判断されたアカウントがYouTubeチャンネルから削除されるだけだ。
"木下ゆうか"や"キズナアイ"など登録者が100万人を超えている有名YouTuberのチャンネルでも、数千人から1万人以上の登録者減少が記録されている。
YouTube運営からすれば、スパムアカウントを炙り出すことはできても、スパムアカウントの登録者がいることを理由に「このチャンネルは規約違反をしている」と判断することまではできない。
なぜなら「スパムと疑われる登録者がいる=チャンネルの持ち主が違反行為をしている」としてしまうと、悪知恵を働かせた第三者がいくらでも他人のチャンネルを落とし入れることができてしまうからだ。
そもそもスパム対策の精度が完璧である保証もないし、スパムアカウントはスパムであることを隠すために他のチャンネルに登録することもある。
今回、購入をカミングアウトしたこのYouTuberは「ガイドラインが厳しくなった」と動画内で話していたが、登録者の購入は以前から規約違反である。
要するに事後法でもないので「カミングアウト」は二重の意味でヤバい。
視聴者目線からすれば「本当に購入してるYouTuberっていたんだ…」とわかる貴重なサンプルではあるのだが、自らBANリスクに頭を突っ込んでいく姿勢はあまりに破天荒すぎるのではないだろうか。
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