YouTube Premium(プレミアム)とプレミア公開の違いとは?【全く別物です】

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2018年11月、YouTubeの月額課金制の新サービス「YouTube Premium(プレミアム)」が日本でも開始された。オリジナルコンテンツの視聴や広告なし再生、オフライン再生などができる新しい機能だが、一部ユーザーのあいだでは9月頃に導入された機能「YouTube Premieres(プレミア、プレミア公開)」と混同している人がいるようだ。そこで本稿では、プレミアムとプレミアの違いについて簡単に説明したい。

 

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プレミアムとプレミアは別の単語!(ちょっと英語の勉強)

 

「YouTube Premium(プレミアム)」「YouTube Premieres(プレミア、プレミア公開)」全く別の機能

ちょっとした英語の勉強になるが「premium(プレミアム)」と「premiere(プレミア)」は別の単語だ。プレミアムは「賞、商品、割増金」「上等な、上質な」という意味。そしてプレミアは「初日、初演、特別封切」「最初の、主要な」という意味になる。

実際、日本のYouTubeユーザーの反応を見てみると「プレミアム」と「プレミア」を混同してしまったり、ややこしいと考えた人がちらほらいたのだが、YouTube PremiumとYouTube Premieresは全く別の機能である。 

 

▼ユーザーの反応 

 

YouTube Premium(プレミアム)とは? 

 

YouTubeプレミアムは、月額課金制(1,180円)の有料サービス。もともとYouTube Redと呼ばれていたものが、YouTube Premiumに変更されたもの。海外では先行して解禁されていたが、日本でも満を持して開始ということになった。

以下、主な特徴について。 

広告なし視聴 

 

その名の通り、YouTubeの動画を広告なしで視聴できる。

 

オフライン再生 

 

動画を一時保存することで、オフライン状態でも動画視聴可能。 動画を保存といってもYouTubeアプリ内で視聴するため、元の動画がBANされたりすれば、(ネットに再接続した段階で?)視聴できなくなるらしいので注意。

 

バックグラウンド再生

 

画面をオフにしながら動画を再生できる。

 

YouTube Music Premium を追加料金なしで利用可能 

 

YouTube Music Premiumとは、Google Play Musicの後継的存在の音楽配信サービス。YouTube Premiumに入れば、YouTube Music Premiumを追加料金なしで利用できる。

 

YouTube Originals を追加料金なしの視聴可能

 

www.youtube.com

 

人気クリエイターなどが制作した映画やシリーズ物を追加料金なしで視聴可能。現在、日本のクリエイターで公開予定なのは「はじめしゃちょーの初主演ドラマ」「劇団スカッシュの映画」「セカオワの制作舞台裏」など。

 

▼UUUM所属の有名YouTuberはじめしゃちょー初主演ドラマ予告編

 

 

プレミアム収益

 

これはYouTubeに動画を投稿する側の話になるが、YouTube Premiumの月額料金は投稿者にも分配されることになっている。その詳細は明らかにされていないが、それぞれの動画の有料ユーザーの再生時間などに応じて分配される金額が変わるようだ。(YouTubeヘルプ『コンテンツとYouTube Premium』より)

 

 YouTube Premieres(プレミア、プレミア公開)とは?

 

2018年9月頃から導入された新機能「プレミア公開」とは、前述したYouTubeプレミアムと異なり、基本的に無料の機能だ。

簡単に言えば、動画をYouTube Liveのような形で公開できるというもの。

動画公開前から動画再生ページが形成され(事前集客)、初公開時にリアルタイムのチャット欄ができ(チャット機能)、YouTube Liveと同様に投げ銭機能付きコメントができる(スパチャ)。

 

▼プレミア公開の詳細は以前書いたのでこちら

www.bansekai.com

 

プレミア公開後の動画は、通常の動画とほぼ同じようになる。スパチャをしないユーザーからすれば、本来のYouTubeと同様に全て無料だ。

 

YouTube Premium(プレミアム)の反応は? 

 

現状、日本のユーザーの反応は「ちょっと高い」という意見が多いようだ。月額1,180円の負担増は既に各種アプリなどで課金をしているユーザーからすれば、二の足を踏む額なのかもしれない。 

一方で、Google Play Music(月額980円)に加入していた人は200円をプラスするだけでYouTubeの視聴が快適になる上、YouTube Originalsなど新しいコンテンツを楽しむこともできる。音楽配信サービスをどう捉えるかというのも、1,180円が高いと感じるか否かのラインといえる。

また日頃、データ通信料を気にしているユーザーからすると、オフライン再生が大きなメリットといわれているようだ。

自分にとってメリットの大きい機能を基軸にして、その他にも利点があると考えれば「お得といえなくもないかな?」と感じる人もいるかもしれない。今後、YouTube Originalsのコンテンツも増えていくはずなので、その点も注目だ。

 

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