有名YouTuberやキャス主、ニコ生配信者などネット上の有名人のツイッターが続々と凍結される厳しい事態になっている。直接の原因はツイッター社自らが先導している「ツイッターアカウント凍結」祭り、つまり規制強化だ。
有名YouTuberシバターがツイッターアカウント凍結を報告
物申す系YouTuberのパイオニア的存在の有名YouTuberシバターさん(@jtshibatar)が「ツイッターアカウントBANのお知らせ」と題する動画をYouTubeに投稿した。
シバターさんの説明によれば、2018年8月17日朝、自身のツイッターアカウントが凍結されていることに気づいたという。シバターさんと親交がある有名YouTuberラファエル(@R48352790)さんも同様にツイッターアカウントをBANされているようだ。
どうやら「一度ツイッターアカウントを凍結されたことのある人間が、新しくアカウントを作りなおした」アカウントが凍結される憂き目に遭っているという。
事実、シバターさんやラファエルさんは以前、ツイッターアカウントを凍結されたことがある。
■シバター凍結を祝福するDJ社長さん
【おめでとうございます】 pic.twitter.com/wIMyGCEhMm
— DJ社長【レペゼン地球】 (@DJ_Shacho) 2018年8月17日
ツイッター社の公式アカウントが凍結祭りを宣言していた
ツイッター社の公式アカウントを確認してみると、以下のようなツイートをしていた。
This week, we are suspending accounts for attempting to evade an account suspension. These accounts were previously suspended for abusive behavior or evading a previous suspension, and are not allowed to continue using Twitter.
— Twitter Safety (@TwitterSafety) 2018年8月14日
適当に意訳すると「過去に違反した奴が凍結回避のために新しいアカウント作ってたらBANするわ。ちなみに今週中にやるから」という内容だ。
凍結回避のため、と説明されているが、実際には凍結後に新しいアカウントを作った人も凍結されており、もう少し幅の広い厳格な運用となっている。
このツイートは現地(?)時間の14日に投稿されたもので、日本時間だと15日になる。一度凍結されたことがあるものの、今のところ凍結されていないという人たちは、まだ今後凍結されるおそれがあり、覚悟が必要かもしれない。
新アカウントを作っても速攻で凍結されることも
シバターさんは、今回の凍結後に新しいアカウントを作ってみたそうだが、それらアカウントは軒並みBANされてしまったそうだ。※追記(以前使用していたアカウントがまだ使えたらしく、今後は@jtshibataを本垢にするようです)
(追記:2018年9月14日、シバターさんの上記新垢がまた凍結された模様)
新アカウントを作ってもBANされていない人もいるそうだが、一時的にロックをかけられるなど(ぐちつぼさんのYouTubeチャンネル。YouTubeのコメント欄の本人コメント)、かなり不安定な状況にあることは間違いない。
キャス主やニコ生配信者も続々とツイッター凍結される
ライブ配信サイトのツイキャスやニコニコ生放送などで活動しているストリーマー(配信者)の間でも、ツイッターアカウントの凍結が相次いでいるという。
平田くん(@jr_taahi)、ぺぃたんこっ!(@paytan_2nd)などが一例だ。彼らも今までにツイッターアカウントを凍結された経験があるようなので、ツイッター社が宣言していた凍結祭りの対象にも該当する。
また、ニコ生を中心に活動している配信者では、"オタにい"こと"オタさく"(@sakusakn1)さんもツイッターアカウントを凍結されている。ニコ生のコミュニティお知らせを見ると8月16日の朝には凍結されていたようである。
オタにいのツイッター凍結…何したんw
— うきょち (@Ukyochi_JP) 2018年8月17日
凍結祭りには誤BANが付き物ではあるが…
Twitterにせよ、YouTubeにせよ、大規模なプラットフォームは定期的にBAN祭り、凍結祭りを実施しては大量の誤BANも生んでいる。だからこそ今回の凍結祭りにおいても、ツイッター社が異議申し立ての受け付けもしている。
誤BANであることがわかれば、アカウントの復帰をしてもらえることもあるのだが、誤BANが濃厚でもそのまま復帰しないケースもある。
ただ、今回の凍結祭りはツイッター社自身が明確にBAN対象を宣言しているため、「一度凍結経験のある人」が誤BANとして許してもらえることも難しいだろう。
ツイッター社の今後の対応は不透明だが、もともとツイッター社は凍結経験のあるユーザーが新しくアカウントを作ることを禁止しており、今回の凍結祭りはルールの変更というより、ルールの運用の厳格化というべきものだ。そういう意味では、あまり復帰を期待しないほうがいいかもしれない。
しかしながら、前回の凍結理由がそもそも不明確だったり、仲間内のふざけ合いツイートが悪質と判断されて凍結されたという可哀想な事例もある。前回の凍結理由も含めて、温情ある判断が下されることを願うばかりだ。