やまとん先生をチーミングのようなプレイで追い詰める動画がYouTubeなどで話題になっています。やまとん先生といえば、泣く子も黙るプロゲーミングチーム「DeToNator(デトネーター、略称DTN)」所属のストリーマー「YamatoN」。Fortnite(フォートナイト)の国内プレイヤーの中では有名な存在です。
そんな有名ストリーマーのやまとん先生ですが、長時間プレイしているのでチーミングなど違反行為をしているプレイヤーと遭遇することも多々あります。
しかしチーミングはチートとは異なり、やまとん先生のような猛者であればチーミング勢に勝利することも多く、やまとん先生のYouTubeのチャンネルを確認してみると、まさにチーミング勢を返り討ちにする動画がいくつかアップロードされています。
そんな中、一つの動画が話題になりました。やまとん先生にチーミングをしかけたという疑惑のニコ生配信者がいるというのです。以下、その疑惑内容と背景について書いていきたいと思います。
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ニコ生の配信者エナツがチーミング!?
▼エナツがしたとされる問題のチーミング疑惑動画
動画の内容を要約すると、やまとん先生の放送と同時刻に配信されていたエナツさんの放送を照らし合わせ、チーミング疑惑を追及するというものです。
エナツさんはバイオハザード実況で有名になったニコ生の配信者で、ニコニコのバイオ実況界隈ではそこそこ知られた名前。猿並みの知能しかないと評判で、視聴者からは「猿」と呼ばれて親しまれています。
そんなエナツさんに、なぜチーミング疑惑がかけられているのか。
動画を見れば一目瞭然ですが、やまとん先生が2対1で追い詰められている状況で、苦戦しつつも敵(エナツさんではないほう)を倒すと、敗れたプレイヤーの名前が「エナツお守り隊v2」と表示されたからです。
つまり2対1とは、「エナツ(ゲーム内の名前は別)と、エナツお守り隊v2」vs「やまとん先生」という構図であり、当然ながら「チーミング」という文字が頭に浮かび上がってくるわけです。
エナツお守り隊とは何者?
エナツお守り隊とは、エナツさんの視聴者の一部が自分たちにつけた名前です。
「お守り隊」という名前は、ニコ生のフォートナイト実況界隈の視聴者のあいだで流行っているネーミングで、「エナツお守り隊」だけでも複数存在しており(一号、二号みたいなこと)、そのほか「加藤純一お守り隊」など他の配信者の名前を使ったお守り隊が存在します。
エナツお守り隊の起源
エナツお守り隊を理解するには、まずエナツさんの初期のフォートナイト実況について触れなければなりません。
既に述べた通り、エナツさんは視聴者から「猿」と呼ばれています。
フォートナイトは「ゲームが無料」「運営の取り締まりが甘い」ため、チーミングやゴースティングが多いゲームです。そのため、エナツさんのフォートナイト実況を見ている一部の視聴者は、「猿狩り」と称してエナツさんをゴースティングしていました。
エナツさんが地上に降り立つやいなや、無数の無課金プレイヤーがエナツさんを取り囲み、ツルハシを振り回すシーンはある意味圧巻でした。
そうしてエナツさんが毎回のようにボコされている中、ゴースティングの亜種が誕生します。それこそが「エナツお守り隊」です。
初代エナツお守り隊は、むしろエナツさんを狩る側だったという説もあり、正確な誕生経緯は不明ですが、問題の「エナツお守り隊v2」さんなどのお守り隊は、その名の通りにエナツさんをお守るためにゴースティングを始めます。
エナツさんとマッチングできるようにタイミングを合わせ、ほぼ100パーセントに近い形でエナツさんとお守り隊v2は同じラウンドに入ります。そしてエナツさんを襲撃するゴースティング勢を攻撃して、陰ながらお守りするということをやっていたわけです。これらはエナツさんの指示ではなく、おそらく視聴者の自主的な行動だと思われます(証明されているわけではないですが)。
ゴースティング勢がいなくってもお守り隊はお守り続けた
しかし、やがてゴースティング勢が減ってくると、お守り隊がエナツさんをお守る必要がなくなってきます。お守り隊は、エナツさんをお守ることに成功したのです。
役目を終えたエナツお守り隊は、姿を消すはずでした。
しかし、お守る必要がなくなった後も、なぜかエナツお守り隊v2は影ながらエナツさんをお守り続けます。
そのような状況下で行われたのが、あの「やまとん先生をチーミングのようなプレイで追い詰める動画」だったのです。
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エナツはチーミングを否定する
チーミング疑惑が浮上すると、エナツさんは頑なに疑惑を否定しました。「お守りは勝手にお守ってるだけ」「お守りにはお守るな、と散々言っている」「だからチーミングじゃない」といった趣旨の主張を展開します。
エナツお守り隊の動画がチーミングとして拡散されててめんどくさい事になってる。
— エナツ (@enatsu25) 2018年5月9日
どうにかならんのこれ?
エナツさんの主張を意訳すると「お守りが勝手に忖度して自分をお守ってきているだけで、自分はお守ることは指示していないのだから、チーミングではない」ということになります。いうなれば、あれはチーミングではなく、忖度チーミングであると主張したわけです。
エナツとエナツお守り隊v2の関係を考える
エナツさんは、自身の疑惑を「お守り隊が勝手にお守っただけ」と主張しました。
エナツさんの主張にも一理ありますが、一方で、エナツさんとエナツお守り隊v2の関係は非常に濃厚なものです。
というのも、エナツさんとエナツお守り隊v2はフレンドの仲であり、しかも連日連夜、何時間も一緒にスクワッドを組む間柄でした。
そのような濃密な時間を過ごす仲間のことをなんと呼ぶのが適切でしょうか。
それはもはや「親友」なのです。
親友でもなければ、毎晩一緒に、しかも何時間も遊ぶわけがありません。エナツさんとエナツお守り隊v2さんは親友だったと解釈しても問題ないでしょう。そんな親友ともいえるプレイヤーと一緒になって敵を追い詰めていたとすれば、チーミングと断定されても仕方ありません。
やまとん先生に変なあだ名を定着させたエナツ
ところで、エナツさんとは一体どういう人物なのでしょうか。
エナツさんが「猿」と呼ばれて親しまれていることは既に触れましたが、エナツさんはPUBGをBANされていたり、女性リスナーに貢がせていたことが暴露されたりと、非常に破天荒な配信者でもあります。
そんなエナツさんは、やまとんさんのことをやまとん先生と呼んでいます。
しかしエナツリスナーのあいだでは、やまとん先生を「しことん」と呼ぶことが一般的です。
これはエナツさんの放送を見ていたリスナーの一人が「やまとんってしこっちに似てるよな」といった趣旨のコメントを打ったことが理由です。
しこっちとは、デジタルタトゥーの大物「なかっち」という配信者の別名。
なかっちさんは、ニコ生の放送が終わったと勘違いして、自家発電している様子を全世界に生中継したことで知られる配信者です。その後、自家発電のスラングと混ぜ合わせたあだ名「しこっち」という名前がつきました。(一応擁護しておくと、しこっちさんのあれは全て自作自演のネタだったのですが、伝言ゲームのように広まってしまい、今では本当にやったことになってしまいました)
エナツがしことんコメをわざわざ拾い上げて定着
本当であれば、「しことん」のようなヤバいネーミングが定着することはなかったでしょう。なぜなら、しことんコメも結局のところ無数に流れていた大量のコメントの中の単なる一つのコメントでしかなかったからです。
しかしエナツさんがそのコメントを面白がって、わざわざ読み上げてしまったことから、しことんコメが急増。
気づいた頃には、やまとん先生をしことんと呼称することが定着してしまい、エナツさんの放送でやまとん先生の話題が出るたび、しことんコメが流れるようになりました。
たとえば、やまとん先生のトレードマークとなっているピンクマを使った敵と鉢合わせると「しことん!?」「しことんおるやん」「しことん先生いるぞ!」といったコメが溢れます。やまとん先生からすればたまったものじゃないと思いますが、ニコ生らしいといえばニコ生らしい現象です。
エナツは黒なのか、白なのか
結局のところ、エナツさんのチーミング疑惑は黒というべきか、白というべきか。非常に悩むところでしょう。忖度チーミングもチーミングである、と判断する人がいても無理はありません。
しかし個人的には、エナツさんは猿だと思っています。
「え?黒か白か聞いてるのに猿?」と不思議に思う人もいるでしょう。
しかしエナツさんのチーミング疑惑に限っていえば、黒か白か、よりも「猿」と結論付けたほうがしっくりくるのです。
考えてもみてください。
野生の猿が事件を起こしてしまったとき、猿の善意や悪意、故意や過失を検討する人なんているでしょうか。猿の餌不足などに思いを馳せる人はいるでしょうが、猿自体の内面にまで迫る人は少ないでしょう。なぜなら猿は猿だからです。
これは猿と呼ばれるエナツさんにも適用できるのではないでしょうか。
エナツさんは、なぜ猿と呼ばれているのか。そして今もなお、なぜ猿と呼ばれ続けているのか。それはきっとエナツさん自身が猿だからに他ならないのかもしれません。
人に危害を加える猿は駆除されることも
エナツさんが猿であること、猿がやったことについて黒か白か検討することが無駄なことなどをこれまで説明してきました。
しかし、エナツさんが猿であり、猿によって行われたことだからといって、「はい、それで問題なし」とはなりません。
一般社会において、人間に危害を加える動物は駆除されています。ただし、猿は狩猟鳥獣ではないので簡単には駆除できません。被害を受けた者が適切な手続をしてから、ようやく駆除できる存在です。ゲームやライブ配信サイトで言い換えれば、被害者が違反報告するしかありません。
ちなみにこれはエナツさんの犯行ではありませんが、本稿を執筆している数日前、頂上決戦参加中のやまとん先生がスナイプ、チーミングで妨害されたことが話題になっていました。どんな理由があるのか知りませんが、ゴースティングもチーミングもやってはいけないことです。
人の悪意って怖いなぁ…。
— YamatoN (@yamatonjp) 2018年7月28日
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