2018年3月23日、niconico公式のPUBG大会「niconico Invitational Web Dreamer Carnival」が開催されました。ストリーマー(配信者)として活動しているプレイヤーだけを招待した大会で、ニコニコ生放送運営の発表によれば、今までにないタイプの大会とのこと。
niconico Invitational Web Dreamer Carnival
niconico主催による招待制の大会
— ニコニコ生放送【ニコ生公式】 (@nicolive_PR) 2018年3月23日
「Web Dreamer Carnival」
🕗本日23(金)20時~生放送⚡
第一回目の開催タイトルは
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』
🎮出場選手は60名以上❗
詳細&視聴はこちら➡https://t.co/jRkb5PG2gl
▼実況/解説/進行
ShoboSuke
めろちん
中條D#PUBG #WDC pic.twitter.com/bhe4ivqWUo
出場者は玉石混交で、上は"キマリ=ロンゾ Kimari--Ronzo"選手などのプロゲーマーから、下はPUBG歴約10日の超初心者"野田草履"さんのようなニコ生雑談系配信者まで様々(これが悲劇を生みます)。
大会と銘打ってありますが、主催者としてはかなりラフな内容を想定していたようで、番組冒頭、実況者と解説者からはこんな話も。
めろちん「プロゲーマーから、バラエティ色の強い配信者まで色々いる」
めろちん「いいプレイだけでなく、おもしろいプレイも期待したい」
ShoboSuke「ニコニコらしい"w"が流れるようなそういうプレイをぜひ見ていきたい」
しかし実際にはガチ展開に進行。
主催者はゲーム内の全体ボイスチャットを利用したおふざけなども期待していたようですが、そういった様子はほぼ見られず。
主催者の意図がどのように伝えられていたか不明ですが、少額であるも優勝賞金があり、出場者の過半数がプロゲーミングチーム所属選手であることを考えると、当然の流れかもしれません。
一方で、各出場選手が自身のコミュニティなどで配信を実施する場合には、5分ディレイが課されるなど、通常の大会と同様のルールも設けられていました。
これが波乱を生みます。
超初心者"野田草履"という存在
既に述べた通り、この大会にはプロゲーマーのような猛者以外に、"野田草履"さんのような超初心者も混じっています。
"野田草履"さんは公式放送とは別に、自身のニコ生とYouTubeLiveで大会の様子を配信をしていたのですが、超初心者であるが故にYouTubeLiveでディレイを怠ったまま生放送をしてしまいます。
それを問題視した視聴者が公式放送に苦情を書き込み。
「野田もう始まってる ディレイなし」
「野田ディレイなしだぞ。いいのか」
「野田ワロタwwwミスってるwww」
その後、"野田草履"さんのもとに電話があり、YouTubeLive配信の中止を求められます。
"野田草履"さんに電話がかかってくるシーン(27分から)
ただし、この時点では、まだまだやや荒れ程度でした。
問題はその後です。
大会は3試合が予定されていました。
Solo(Erangel)
Solo(Miramar)
Squad(Erangel)
の三つです。
やらかしてしまった"野田草履"さんは、YouTubeLiveでの放送は中断しましたが、ディレイができていた自身のニコ生では放送を続行。
しかし二試合目で「BEサービスが正常に動作していません」と表示されてしまい、試合に参加することができなくなります。
これはおそらくアンチチートプログラムに関連したエラーだと思いますが、"野田草履"さんやそのリスナーは「キック」されたと考えたわけです。
【野田草履】公式PUBG 2戦目 対象サーバーから外されゲームに参加できず。「もー、ふざけんな、マジで!何でキックされたんだよ!」https://t.co/dXwOdaMzeL pic.twitter.com/9qu7CaXRzz
— あちょー (@acho_2525) 2018年3月23日
リスナーの中には薄々気づいている人もいましたが、ニコ生の雑談系配信者の視聴者はハプニングを好む傾向にあるので、あえて「BANされた」「キックされた」「焼肉屋に続きPUBGからも出禁」と煽り立てました。
キックされたと信じ込んだ"野田草履"さんは泣き叫びます。
その結果、公式放送に"野田草履"さんに関するコメントが殺到。
その後の放送は野田コメ一色となってしまい、大会全体が異常な空気に包まれます。
放送後のアンケートでは、最低評価が多数に。
「酷い公式番組だった」
「二度と開催しなくていいからね」
「特に印象残るプレイなかったな」
「野田に対しての説明しろ」
まとめ
後味の悪い結果となってしまった"niconico Invitational Web Dreamer Carnival"ですが、きっとコンセプトとしてはそこまで悪いものではないでしょう。
段取りをしっかりとしていれば、面白い試みになったかもしれません。
ちなみに大会の優勝賞金はアマギフ1万円。
Squadの場合は、それを4人で分けるとのことでした。
"野田草履"さんについてもっと知りたい人はこちらの記事も。