朝日杯将棋オープン戦のリアルタイム棋譜配信をしたチャンネル配信者がBANされて大騒ぎ そのBAN理由はあっけないものだった

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ニコ生の有名配信者NERさんがリアルタイム棋譜配信をしてBANされた事例です。

 NERとは?

今回BANされたのは、ニコニコチャンネル内に「ちゃんNER!」を開設している配信者NERさんです。

NERさんは2009年からニコ生で生配信をしています。顔がイケメンなので第一印象は比較的良く思われがちですが、二度破産するなど金銭的な額でいえばニコ生トップクラスのヤバさを持つ配信者です。

今回のBAN事例は、そんなNERさんが行った朝日杯将棋オープン戦のリアルタイム棋譜配信です。

今回のBAN基礎情報

放送日:2018年2月17日
BAN日時:2018年2月20日?もしくは22日?23日?
放送タイトル:【将棋棋譜実況】羽生善治竜王 vs 藤井聡太五段 第11回朝日杯将棋オープン戦 準決勝+決勝
放送URL:lv311082882
サイト:ニコニコ生放送
処分内容:一週間の放送禁止、一か月間の新規入会停止

BANされた放送の内容

ネット生放送をしている配信者は世間のビッグイベントに便乗することがよくあります。この記事を書いてる今も、平昌オリンピックから帰ってきた選手を出迎える放送が話題になりました。

NERさんも藤井五段が羽生竜王に公式戦で勝利できるか、そして史上最年少での棋戦優勝ができるか、というビッグイベントに便乗するため、第11回朝日杯将棋オープン戦の実況配信を開始。

放送の内容は、自分の放送でリアルタイムに棋譜を並べる、というものです。この放送がBANされたわけです。

当初、BANされた理由について「リアルタイムで棋譜を並べる行為が著作権侵害とみなされたのでは?」という声も多く聞かれました。なぜかというと、以前に朝日杯の棋譜配信を実施した配信者が朝日新聞社から直接警告を受けたことがあったからです。

朝日新聞社が直接警告した事例のまとめがこちら

togetter.com

このケースでは、棋譜の著作権というより、独占的に生中継できる権利が問題とされたようです。

そのためNERさんは、リアルタイムで棋譜配信をしたことがBANの原因と考え、なぜか若干逆ギレした様子でこのようなツイートをしていました。

しかし、NERさんの場合、よくよく放送アーカイブを見てみると、そんなにややこしい話ではありませんでした。

配信を開始してから約2時間30分ごろに、なぜかニコ生で行われていた公式放送をキャプチャーしてしまっていたのです。しかもコメントで「ミラー配信禁止と書かれている」と指摘されながらも、なぜかコメントに気づかない(?)ために15分も映し続けるという痛恨のミスをしていたのです。

公式放送にはしっかり注意書きも。
「※本放送は無料生放送になりますが、本放送をミラー配信した際は視聴を停止させていただく場合がございます。ご了承下さい。」(ニコニコ生放送 第11回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝 羽生竜王・久保王将・広瀬八段・藤井五段

そして結果、BANでした。

その後

NERさんは自分の非を認めることになりますが、なぜかYouTube上で同時に行っていた放送のアーカイブはそのまま残っており、問題のシーンもそのまま映ったままです。2月28日現在、収益化も実施されているようですが大丈夫なのでしょうか。

 

(BAN事例 その3)