東浩紀が独自の動画配信プラットフォームを計画しているらしい

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ニコニコ生放送内で不定期に行われている公式番組で興味深い話がありました。なんと東浩紀さんが独自の動画配信プラットフォームの構築を考えているというのです。

東浩紀「独自プラットフォームで放送を開始することに向けて、システムをつくろうとしている」

この発言があったのは、2018年2月5日放送の「仮想通貨について言いたい事を言う生放送 《東浩紀×津田大介×夏野剛×ひろゆき》」です。

東、津田、夏野、西村の4名でお酒を飲みながらラフに、その時々の旬なテーマを語り合う放送で、ニコ生の公式番組の中でも比較的評判のいい番組です。メンバーが茂木健一郎だったり、三浦瑠璃だったりと入れ替わることもありますが、だいたい上記の4名で不定期に放送しています。ちなみに今回はスタッフの手違いで西村さんは欠席でした。

2月5日の放送では、コインチェックにおける流出騒動を受けて、仮想通貨の話を中心にするはずの番組でした。が、この番組は先ほど触れた通り、お酒を飲みながらラフに進行するので、話があっちこっちに飛ぶことがしょっちゅうあります。

今回も沖縄の話で津田さんと夏野さんの間で意見の相違があり、津田さんが無表情になる場面があったり、なぜかスターウォーズの話に熱くなったりと、いつも通りに話があちらこちらに飛び回りましたが、そのような中で取り上げられたうちの一つが「ニコニコってもうやばくね?」というような話題でした。

東浩紀はニコニコにチャンネルを開設している

東さんはニコニコチャンネル内に自分のチャンネルを持っています。厳密にいうと、東さんが代表を務める会社"ゲンロン"のチャンネルで、「ゲンロン完全中継チャンネル」という名前のチャンネルです。

ゲンロン完全中継チャンネルは、タブーも制限時間もない、まったく新しい哲学系討論番組チャンネルです。

ゲンロン完全中継チャンネルより抜粋)

 ゲンロンは、ゲンロンカフェというイベントスペースを持っており、色んな分野の研究者や言論人を集めて、年間100回を超えるリアルイベントを開催しているそうです。

ゲンロン完全中継チャンネルは、このイベントの様子を放送するためのチャンネルで、放送した番組を動画アーカイブとして配信する役割も担っています。放送の視聴は原則有料で、有料会員になるか、都度課金する必要があります。

ゲンロンは、それ以外にチャンネルを開設していたり、他の動画サイトにもアカウントを持っているようですが、基本的には、ゲンロン完全中継チャンネルを動画配信のメインの場として使用しているようです。

そのため東さんにとっては、ニコニコというプラットフォーム全体がどこに向かっているかわからない今、ひとりのユーザーである以上にニコニコの姿勢と方向性について不安と不満を持っているわけです。

そうした中で出てきた発言がこちら

地球という惑星の中で、よくわからない生主みたいなものが喋っているものに課金するプラットフォームを作っているのはドワンゴしかない。つまりドワンゴの強みというのはトークだから喋ることについて課金するシステムを作るのが一番いい。

 

 YouTubeやインスタグラムはトークじゃない、パフォーマンスだ。
ニコ生の強みはトークだったのに、ニコニコはYouTubeに向かっていった

 

僕のところで、独自プラットフォームで放送を開始することに向けて、システムをつくろうとしている自立しようと思っている。だってドワンゴは、いくら頑張ってアピールしても聞かない。疲れた、俺は疲れた。

仮想通貨について言いたい事を言う生放送 《東浩紀×津田大介×夏野剛×ひろゆき》

動画配信プラットフォームの立ち上げは新たな潮流?

話がややずれるかもしれませんが、ニコ生の配信者が、独自で動画配信サイトを立ち上げた事例があります。通称"よっさんTV”。正確には「LIVE IT」という名前の動画配信サイトです。(視聴者にマイニングを課していたサイトなので念のためリンクは貼りません。現在は批判を受けてマイニング中止。)

このサイトは、"よっさん"という有名配信者が協力者と立ち上げたサイトなので、ほとんどのユーザーはよっさんTVと呼んでいます。"よっさん"自身には知識も学も職歴も学ぶ意欲もないので、開発や運営などはすべて協力者が行っています。

"よっさん"についてもっと知りたい人は別記事もあります。

www.bansekai.com

"よっさん"も東さんと同様、ニコニコチャンネル内に自分のチャンネルを開設して収益を得ていますが、ニコニコが定めるルールに反した場合にBANされるリスク手数料の問題もあり、独自の動画配信サイトを立ち上げるに至りました。("よっさん"よりも、協力者がもともとそういう意思が強かったようにも思いますが割愛。)

すでに動画配信サイトが乱立している中、配信者自身も動画配信プラットフォームをつくって独自の方向性を示せるようになってきたわけです。"よっさん"の場合、協力者がすごいということもありますが、動画配信プラットフォームというのは、もはや誰かに提供してもらうだけのものではなく、自分で生み出し、新たな空間を自分たちの手によってつくっていけるのかもしれません。

だとすれば、東さんの話は決して妄言ではないでしょう。ニコニコの底はいまではなく、もっともっと下があるかもしれない。

東さんの構想が東さんたちの手で実現された姿というのも見てみたい気持ちもありますが、個人的にはまだニコニコにも頑張ってほしい気持ちもあります。熱い分野になりそうなので、今後も動向をチェックしていきたいと思います。続報があったらまた書きます。